春の氣立つを以て也
降りそそぐ太陽の光やあたりにただよう空氣の中に春の氣配も感じられるようになってきます。 この日から立夏の前日までが暦の上での春ですが、実際の氣候ではこの頃はまだ寒さは最も厳しい頃です。
旬の草花
おしろい花のいわれは、この花の後にできる黒い実をつぶすと、白い粉が出てきますが、その粉を白粉として顔にぬったことからきています。
子どもたちの遊びとしてだけでなく、江戸時代は大人の女性も白粉として用いていたようです。
夏から秋にかけて咲く一日花で、夕方から咲きはじめ翌朝にはしぼんでしまうことから、ユウゲショウ(夕化粧)の別名を持ちます。
朝顔を小さくしたような形をしており、花の色は赤、白、ピンク、黄色などがあります。
漢方ではこの根を紫茉莉根(シマツリコン)といい、利尿剤として用いられます。
また、花の色素を食品やお菓子の着色に使うこともあるようです。