春の氣立つを以て也
降りそそぐ太陽の光やあたりにただよう空氣の中に春の氣配も感じられるようになってきます。 この日から立夏の前日までが暦の上での春ですが、実際の氣候ではこの頃はまだ寒さは最も厳しい頃です。
旬の野菜
9月~11月が旬の里芋は縁起のよい食べ物とされ、昔からお月見の時のお供え物には欠かせないものでした。
里芋を蒸して頭の方に切れ目を入れて皮をむいたものを、平安時代の被り物にたとえた「きぬかつぎ」は、お月見の食べ物として知られています。
里芋は一株から小芋、孫芋とどんどん増えることから、子孫繁栄の縁起物とされ、お正月の煮しめなどにも用いる地方が多いようです。
また、里芋の茎はズイキと呼ばれカルシウムやカリウム、食物繊維がが多く含まれています。
乾燥して保存食としても用いられ、煮物や汁物に用いられます。