陽氣地上に発し、雪氷解けて雨水となれば也り
雨水とは、暖かさに雪や氷が解け出し、蒸発し雨水となって降り出す頃の意味です。雨水がぬるんで草木も芽を出し始め、農耕の準備が始める時期となります。
旬の草花
ワタの種子はインドから奈良時代に伝わったものの一時栽培が途絶え、本格的にワタの栽培が始められたのは、戦国時代からのようです。
アオイ科の綿花はハイビスカスのようでもあり、オクラの花のようでもある黄色い花をつける、一日花です。
5月頃に種を蒔くと7月頃から9月頃に花をつけ、10月から11月頃に実がはじけて白いワタが顔を出します。
この綿を採集してスピンドルという道具で紡ぎ、長い糸にします。
その後重曹を入れたお湯で煮て乾かすと、素朴な木綿糸ができ上がります。
少しの綿花からでも小さなコースターやブローチなどができます。