陽氣地中に動き、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也
啓蟄とは、冬眠していた蛇や蛙などが暖かさに誘われて冬眠から覚めて初めて姿を見せるころの意味です。 実際に虫が活動を始めるのは一日の平均氣温が10℃以上になってからと言われています。
旬の魚介
サヨリは、北海道から九州まで生息している30センチほどの回遊魚です。
動物性のプランクトンを食べて2年で成魚となりますが、下あごが細くて長くスマートな形が特徴です。
春の5月頃までが旬ですが、早春の産卵前が淡白な中にも脂がのって、おいしくいただけ、すしネタや碗ダネ天ぷらなどに用いられます。
瀬戸内では、サヨリの天日干しをして旨味を引き出し、家庭で食べたり販売したりしています。
サヨリは腹の内側が黒い膜で覆われており、「腹黒い人」のことをサヨリのような人というようです。