陽氣地中に動き、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也
啓蟄とは、冬眠していた蛇や蛙などが暖かさに誘われて冬眠から覚めて初めて姿を見せるころの意味です。 実際に虫が活動を始めるのは一日の平均氣温が10℃以上になってからと言われています。
旬の魚介
ヤマトシジミは小さなシジミチョウで、メスは黒地、オスは黒地に水色が混じった羽の色で、羽の裏は灰色で黒の点々があります。
野草のカタバミの蜜を吸っている姿を公園などでよく見かけますが、アゲハチョウのように優雅に大きく飛ぶわけではなく、低空飛行で忙し気に、花から花に飛びかっています。
春の3月頃から秋の11月頃まで、本州、四国、九州、沖縄などで姿が見られます。
俳句の世界ではヤマトシジミは春の季語だけでなく、初秋の季語としても用いられます。
ヤマトシジミは、年に5~6回も春から秋にかけて羽化するためかも知れません。