陽氣地中に動き、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也
啓蟄とは、冬眠していた蛇や蛙などが暖かさに誘われて冬眠から覚めて初めて姿を見せるころの意味です。 実際に虫が活動を始めるのは一日の平均氣温が10℃以上になってからと言われています。
旬の草花
たばみは多年草の植物で、日本全国に分布し春に黄色の小さな花をつけます。
かたばみは、片喰と書き、ハート型の葉の一片が食べられたかのように見えることからこの名前が付いたとも言われています。
シュウ酸を含むクローバーの葉に似た野草で、しょっぱ草ともいいい、ヤマトシジミの幼虫が好んで食べます。
また、昔はかたばみの葉で仏具や鏡を磨いたことから鏡草などとも呼ばれています。
かたばみは家紋としても有名です。
繁殖力が強く一度根づくと絶えないことから、武家社会では縁起の良い家紋として用いられてきました。