春雨降りて、百穀を生化すれば也
穀雨とは『五穀を潤す雨が降る』と言う意味です。春の暖かい雨が降って穀物の芽が伸びてくる頃、たんぼや畑の土は雨を吸って黒々とした肌に変わってきます。どことなく生き生きした情景です。農家にとっては、種蒔きの適期です。
末候
青かった麦の穂が熟し、畑一面が黄金色になって、そろそろ刈り入れの時節。
初夏に麦が黄色く色づいてゆくのを、米が実る秋になぞらえて、「麦秋(ばくしゅう)」、「麦の秋」といいます。この時季が、熟した麦にとっての収穫の「秋」であることから名づけられた季節の呼び方で、夏をあらわす季語の一つとなっています。
二毛作の田んぼでは、麦の収穫が終わると、あわただしく田植えの作業が始まります。